映画「メタモルフォーゼの縁側」を鑑賞して②

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こちらでは作中に出てきたセリフを引用しながら、より細かい(?)感想を綴っていきたいと思います◎

 

 

 

 

 

まずは紡くん!!

(彼については綴りたいことがたくさんあります!!!)

 

 

 

「脇甘いんだよなぁ。人一倍気にしぃのくせに」

 


・・・💘(っと、いきなり私的な感情を露わにしてしまいすみませんт  ̫ т)

 


他の漫画とは違い、"BL漫画"だけはダンボールにしまってあるというところから、それはうららちゃんにとって"誰にも見られたくないもの"、 "隠しておきたいもの" であるということを察し、うららちゃんが部屋に来る頃には何事も無かったかのように他の漫画を読んでいる紡くんの対応が本当に大人で素敵だった。

 

 

後日、英莉ちゃんと訪れた本屋さんで、うららちゃんの部屋で見つけたBL漫画「君のことだけ見ていたい」を手に取るのだけど、自然な流れで英莉ちゃんに「読んだことある?」とか「流行ってるの?」と聞いて、うららちゃんの好きに対し純粋な興味を持って、理解しようとしている姿勢もとても素敵だった。彼女である英莉ちゃんに対しても口外しないところ、本当に好感を持った。

 

 

英莉ちゃんの"彼氏"という立場でありながらも、"幼馴染"としてうららちゃんのことも気にかけている紡くん(特に印象的なのは、英莉ちゃんが図書館で勉強している側に居ながらも目線は漫画を描いているうららちゃんだったところ)。でも、だからといって、英莉ちゃんのことを不安な気持ちには一切させず、英莉ちゃんのことを真っ直ぐ大切にしていた紡くんがまさに理想の彼氏像で、本当に素敵だったなぁ。

 

 

うららちゃんが漫画を描いているところを覗き見していたのがうららちゃんにバレて、「ごめん」ってすぐに謝る誠実なところも、うららちゃんの「下手だけど」に対して、「そう?可愛いじゃん」って肯定してくれるやさしいところも、本当にズルいくらい素敵なところしか見当たらない。

 

 

 

「英莉ちゃん留学したいんだって。だから俺も大人しく勉強付き合ってるんだよね」

自身の"寂しい"という感情を優先するのではなく、大切な人の目標を真正面から受け止め、一緒に勉強をするという選択を取った紡くんは、彼氏として出来過ぎなくらい素敵だった。

決して、誰にでもできる決断ではないと思う。

ましてや高校生。

うららちゃんが「つむっちカッコいいね」と言いたくなる気持ちもとーーーってもわかるし、それに対して「カッコよくないよ。寂しい男だよ」と返す紡くんには、

なんで!!!かっこいいよ!カッコ良すぎるよあなた!!!

と今すぐにでも伝えたくなる。

 

 

紡くんは寂しい男なんかじゃない。

熱くなれるものにはまだ出会えていなくとも、大切な人のことを本当の意味で大切にすることのできる紡くんは、人として何よりも大事なものを持っているよ。

紡くんが当たり前のようにとっているかもしれない行動は、誰にでもできることではないんだよ。

紡くんはめちゃめちゃカッコいいよ!!!!!

 

 

 

英莉ちゃんの留学が決まり、別れの電話を終えた後に泣いていた紡くん。

涙を拭って立ち上がり、うららちゃんの前ではいつも通りを装うとする、自分がどんなに辛い時でも周りの人のことを気遣う姿が強くもあり、切なかった。

 

 

 

即売会の会場に着いたものの、怖くなって参加できていないうららちゃんのことを見つけ出し、うららちゃんの初めてのお客さんになってくれた紡くんはまさにスーパーヒーローそのものだった。

あのとき紡くんが買ってくれた一冊は、きっとこの先もずっとうららちゃんにとって大きな一冊だと思う。

 

 

 

「俺、お見送りしないといけないと思う?」「俺行かなくて良いよね?」

「途中まで着いてきてって言ったら迷惑?」

幼馴染であるうらっちの前だけで見せる弱さに年相応の男の子を感じたし、そのときの紡くんが本当にかわいかった。

 

 

 

 

即売会でうららちゃんが怖くなったことを「幼馴染だからわかる」な紡くん。「オシャレしてるし行くつもりかなって」と、本当は英莉ちゃんのお見送りに行きたい紡くんの気持ちを察するうららちゃん。幼馴染だからこそわかる感覚で通じ合っていて、弱さを見せ合えて、いざという時には助け合う、うららちゃんと紡くんの関係性がとっても素敵だった。

 

 

 

 

 

恭平くんは「自分なら言っちゃう」と雑誌の中で話してくれていたけれど、わたし個人としては そうかな?と思っちゃった。

恭平くんも、これはダメだな、というのを何となくでも察するのが上手なイメージがある上に、やさしい心の持ち主だから、触れずに居るやさしさは恭平くんにもあると思う。


「カッコいいね」と言われて「カッコよくないよ。寂しい男だよ」と返す紡くんも、「自分なら言っちゃう」と言う恭平くんも自分では自覚していない素敵な部分があって、「紡くんはカッコいいよ」「恭平くんは恭平くんが思っている以上に優しくて素敵な人なんだよ」って自覚していないところに対するもどかしさもあるけれど、気づいていないところも含めて魅力だとも感じる。

それは下心のない、本当に純粋な優しさだけから来ているものだとわかるから。

本当に眩しいくらいに素敵な人だよ。

恭平くんも、恭平くん演じる紡くんも。

 

 

 

あの映画の中に居たのは高橋恭平ではなく河村紡だったけど、紡くんに対してどことなく恭平くんを感じたのは、紡くんが恭平くんの一部だから、だと思う。

恭平くんだからこそできた河村紡であって、もっと言うと恭平くんにしかできない役だった。

本当に素敵な作品とお芝居をありがとう、恭平くん!!

 

 

 

 

 

続けて、ここからは紡くん以外の登場人物のセリフと共に感想を綴っていきます!

 

 

 

いつも決まって同じところで泣いてしまうのが、即売会が終わったあとの縁側でのシーン。

思うようにできなかった悔しさと、雪さんのやさしい言葉にうららちゃんが号泣するのと一緒に泣いてしまう。

うららちゃんは偉いよ。好きを通して自己表現をすることにチャレンジしたこと、締め切りを守ったこと、1人でも会場まで向かったこと、本当に本当によく頑張った。情けなくなんかない。偉いよって。

その後に流れる、うららちゃんの描いた漫画「遠くから来た人」が絵も内容も本当に可愛らしくて、あったかくて、雪さんと出会ったからこそできたストーリーであることが伝わってきて、涙が止まらなくなる。

 

 

「好きなものを好きって言ったり、夢はああです、将来こうなりたいとかそういうの全部恥ずかしい。疲れる。咲良くんは自分の大事なもの大事にできてすごいね」

 


こんなふうに例えるなら英莉ちゃんのような人のことを「ずるい」「羨ましい」と思っていたうららちゃんが、即売会までの経験を経て「(留学)頑張って」と英莉ちゃんに伝えるシーンがある。

漫画を描く中で、目標に向かって真っ直ぐ努力をすることの大変さや楽しさを身を持って学んだうららちゃんだからこそ、あのとき英莉ちゃんに向かって、純粋な「頑張って」が言えたのだと思うし、うららちゃんが一段と大きくなったことのわかる決定的な場面だった。

 


そんなふうに雪さんとの出会いをきっかけに、色んなメタモルフォーゼを遂げたうららちゃんだから、きっともう「何でわたしはこんな人間なんだろう」と思うことはないと思うな。

 

 

 

雪さんのファンレターが出せなかったというお話。

自分の字が大嫌いで、なんか恥ずかしくなっちゃって、へなちょこな字で中身までへなちょこに感じて

っていう雪さんの言葉、とても共感した。

わたしは字もそうなのだけど、そもそも自分の書いている内容に自信が持てないことが多くて。

けどその後に続く、雪さんの

「別にわたしの手紙読んだからって何も変わらないかもしれないけれど、大事なものは大事にしなきゃダメね」

という言葉にとっても背中を押されたなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


サイン会で雪さんがコメダ先生に書きてきたファンレターを渡しているシーンを見て、渡せて良かった、の気持ちでいっぱいになった。

コメダ先生から「行き詰まってたときだったんで元気出ました」と言ってもらえていることも、「この漫画のお陰でわたしたち友達になったんです。書いて頂いて、ありがとうございました。」と伝えられているのも眩しいシーンだったなぁ。

 

 

 

 

 

セリフじゃなくてシーンのお話になってしまうのだけど、英莉ちゃんが図書館で勉強をしているのに紡くんが付き合っているいるの、まさに学生時代の憧れそのもので、眩しかった・・・(放課後はよく学校に残って勉強していたのだけど、それに付き合ってくれる紡くんはいませんでした泣)(そりゃそう))

わたしも図書館で勉強しているところ恭平くんに「ももちゃーんっ!」って呼ばれて「しーっ」ってしたかった・・・泣

 

あと、うららちゃんの前の席の椅子に跨って後ろ向きに座る紡くんも♡だった

そのままうららちゃんのお顔を覗き込むのがもうダメだった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(2022.9.16 現在)

新たな感想が生まれ次第、随時ここに更新していこうと思います◎